来月のグループ展の準備をしています。膨大なブローニーフィルムの6×6判フォーマットのデータを前後左右上下裏表クルクル、反転、回転させながら自由な角度から見まわし試行錯誤しております。
わたしにとって効率が悪いというのは、制作に於いていいことだと思っています。色やトーンを出すにもモニターより紙が難しくて、紙で見るだけで不思議と一歩踏み出した気持ちになります。
今回展示する作品は、普通に暮らしている流れで、今日が来て明日が来てという流れ以外に、頭の中の流れというのがあって、「そういえば十年前あぁいうことがあったなぁ、」とか。「あと十年くらいしたら自分も変われるかなぁ、」とか。「でも、なんか色々あるなぁ、」とそういう感じの写真です。
自分がやってる写真はどこまでも誰かに理解されるとは思っていないから、でもだからこそどこかの誰かに届けばいいのになと思ったりします。