季節の変わり目。暑さは一寸和らいできましたが、相変わらず湿度はあるし、風の通りのよい道を選んで歩いています。
ところでこの三、四年くらいインスタグラムをずっと(二、三日に一回)投稿しています。思えばコロナ禍だった時分、しばらく海外に行けそうにないから、うずうずして過去十年くらいの旅した折のネガやプリントを握りしめ、今更ながら(当時としても大分遅い)スタートしたアカウントは、明確な理由もよくわからないまま続いていっています。
基本的にインスタはイメージを見たい(誰かの)、見せたい(自分の)、でよいのにすぐ「自分だけのものの見方を持たなくてはいけないのか」とか 「そのことにすら気付かなくなってもいいのか」とか嫌な意識が出てきます。そもそも自分だけの視点や考えなんてあるのでしょうか。
一見ものすごく斬新に思えるイメージや作品もたいていは元ネタがあるはずです。何だかの教科書もあるのでしょうか。なので養分として何を吸収するか、どんな影響の受け方をするかも個性なのかもしれません。
結局、「正解」がない世界のことをやっていて、一寸時間をかけてようやく辿り着いた自分の「正解」ですら壊したり崩したりの連続です。でもこれが面白いもので、なかなか難しいものだということも身をもって感じます。