残暑。夕方、あれだけ賑やかだったセミの声はしなくなり、代わってサボりまくった公園のひとりサッカーをしれっと再開。気温はまだまだ真夏ですが、確実に季節は変わり行きます。
空気のぬけた蹴り甲斐のないサッカーボールでリフティングしている最中、汗が目に入って記憶が浮かんだり、誰かがあの場所は面白いと教えてくれた所へ行ってみたり、偶然の出会いはあっても自分から調べることは殆どなくなりました。
今も写真はずっと試行錯誤して、最近は写真にとっての現実性とは撮影現場で記録することだけでなく、本来は記録したイメージより具体的なフィルムの物質性を強調することで、かえって抽象度が高まっていくことに興味を持っています。硬く言うと。
これは写真だけに限ったことではありませんが、抽象と具象が逆転する感覚やバランス、そんなものの見方、考え方が好きです。イメージを抽象化する要因になる曖昧な記憶、反復する記録性、成りゆき任せの物質的現象、そういった状況をこれからも積極的に受け入れて行きたいです。
