
クアラルンプールのペタリン・ストリートを出ると、マレー系、インド系とミックスした
香ばしい中華系の路上に足が止まった。
ゆるゆるのポロシャツ姿のラフなおっちゃんたちが道端に座る光景に何度か感じた
感情を思い出す。異国感。
チャイナタウン裏っ側の独特な生活臭が色濃く漂う場所。
街頭から、ダメな感じがにじみ出ている。イージーで愚痴っぽくてなんかいい。
坂道でサッカー、ヨレヨレのストライカーの背番号は10。そろそろ自分の出番らしい…
通りがかりに気になった初めてのヤシの実ジュースはぬるくて薄くて不味かった。
シンガポールのニュー・ブリッジ・ロードとサウス・ブリッジ・ロードに挟まれた
チャイナタウンは中国語表記が「中華街」でも「唐人街」でもなく「牛車水」。
中華街と呼ばないのは、ここで暮らす中国色の濃ゆいエリアは、
モスクやヒンドゥー教寺院が点在し、その昔、この路上は手車を引きながら
水をまいて掃除をしたことからこの名前がついたらしい。
そこの内側と外側の微妙な接点を眺めながら、立ち止まった。
なんとなく、近いようでやっぱり遠い「中国」の上海あたりの雑踏やら街並みが
ぽつぽつと余白のような時間と混ざって、ポッと浮かんで、消えた。






















