去年の今時分、自分は旅先のマカオから上海へ初めて訪れました。
2週間余りの滞在で市内の北と南に点在する"ここが、それだ" と、
その気にさせられる地域をゾクゾクしながら繰り返し歩きました。
今冬はソウルから流れていったタイミングで、こうして歩いて撮ると、
何かの物差しが一寸づつ増えて変化してゆく気分になります。
「好き嫌いを超えたところで」「簡単に素通り出来ないズレ」
「旅の意識の中でしか見えてこない地図」……そんなことをふと思います。
そして自分は今までも、これから先もずっと「その」あたりを
ウロウロしながら写真と関わっていくのかもしれないと。
まだまだ完全に言葉にはできない、途中です。
暗室に帰ったら一体どんな風景が立ち現れるかを想像しています。