上野の森美術館とレクトヴァーソギャラリーでのグループ展は無事終了しました。
それぞれの展覧会では「路上」を共通のテーマとして展示しました。近づく展覧会用作品(写真)の構想に思いを巡らしているとき、何が出来るのか、何が変わるのか、いい写真なのか、悪い写真なのか、と曖昧に頭に浮かんでは、何度見直しても手応えがつかめない時があります。考える以前にかなり確信をもって実際に動いた結果、目の前に現れる形、色、質感にガッカリすることも。
そんな時、ふと「作品は展示空間で変わり、空間も作品で変わって行く・・・」このあたり前のようなシンプルなフレーズが浮かべば、途端にスタート地点に立ったような気分でスッと軽くなります。これまで続けてきたこと、そこから進める以外先に進めないように感じる時もあり、「いい」の判断は考えている最中にも、常に動き回り、まず定まることはないようなので。
2015年がスタートし、あっという間に1ヵ月以上過ぎました。進行が滞っていた数冊の本制作も一寸ずつ進めています。上野と日本橋の会場に立ち寄ってくださった方々、本当にありがとうございました。