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Sunday, September 8, 2024

......Nishinari-ku



まず使い古したバスタオル(暗室用)その上に、第一現像液(D-76/ミクロファイン)、停止液(酢酸水)、発色現像液(C-41)、漂白液(C-41)、定着液(fix/C-41)、それぞれ1リットルずつ計量カップに5つ並べます。液温はフィルムによって若干変えなければいけないので、ほぼ勘です。あとは暗黒トイレで撮影済みフィルムを一気にリールに巻いてタンクに詰めたら、ネガ現像(白黒)+ ネガ現像(カラー)の流れで行います。

第一現像後にフィルムを取り出し光に当てる際のあて方による光線ムラや、発色現像と停止が済んで像が黒く浮かびカラーネガ現に入ったら、おまじないとして歯ブラシでスクラッチします。あと現像ムラは魅力なので気泡がついたりムラが起き易いように撹拌はしません。ネガ 現+ ネガ現の工程が終わりガッツリ水洗したら、水滴感も魅力なので、乾いて跡になるように、スポンジで拭き取らずビチャビチャのまま、その時、隣り合うフィルムの乳剤面同志がぺタッとくっつき重なり合わせたらフィルムクリップで重さをかけて吊るします。再度、ホコリが乗り易いように霧吹きでたっぷり水やりして干していきます。

結局どん詰まり感から、いろんなやり方をやって、やらなければならないことをせず、関係ないようなこと、一見意味がわからないことばかりに時間をつぶし、結果やっつけ仕事から受ける赤面するほど意外な「現象(げんしょう)」が隠されていたりする、こんなやり方に辿り着きました。意味が絡み出すと同時に消え去る繊細な部分や、かつてどこかで見たことがある光景は、全て反射的感覚的に興味を覚えるかどうかです。

写真(作品)によっては10年くらいまだ途中みたいなものと、30秒で終わる時もあったりします。本当に、そん時そん時一瞬で終わる時の方がキレいだったり、カッコいいと思う場合が多い気もします。また自分の都合のいいように、状況を直接的に換えて思い込みと衝動を繰り返す行為は、アレコレと解釈して、写真と対話しているみたいです。だから必ずしも正しくなくていいと思うんです。