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Thursday, August 29, 2024

......Osaka




金曜日、甲子園決勝。京都国際が延長タイブレークで初優勝(ありがとう21は惜しかったです)。今夏の甲子園、投手力と守備力の高いチームが勝ち上がって「守りの野球」を掲げたチームが多かったです。僅差のシビれる好ゲームが特に印象的でした。

高校野球を見て別に撮らなくても、何の役にも立たない写真を、作品がつくりたいと云う欲に動かされて真剣に撮っています。カッコいいと感じるボロやグッとくる痕跡は写真のスイッチになります。ボロい痕跡なら何でもいいと云う訳ではなく、これは今に始まった感覚でもないので、生理的な好みと云えばそれまでです。そんな感覚は変化も発展もなく、自分の中に在り続け、モチベーションにも繋がっています。

水曜、ネットで注文したC-41現像キットが届き、早速カラーネガとポジフィルムの現像にも挑戦してみます。思えば、ずっと写真は現実を写すことだと思い込み、その考えは好きでしたが、正確に撮って正確にプリントに落とし込んで出来上がる写真に、いつまで経っても居心地の悪い息苦しさも感じつつ、不得意で長年迷走していました(います)。

近年より細密で鮮明に、素早く簡易的に目の前の光景を記録していく高解像度写真を横目に、ついにはAI(人工知能)まで駆使して作品をつくる時代に……なんてもう全然「向いてない、やりたくない、もういいや」と思いながらも、変わるもの、変わらないもの、昔も今も「ある」と云うことが当たり前じゃないんだなとよく思います。必需品だったものが必要としなくなることもよくあります。

そんな時、どこかで見つけた誰かのフレーズ(ことば)を想い浮かべ、だけどどうしていいかわからないまま、得意の思い込みが発生したら、どうしようもないから思い切って変えてみようと、頭の中で縮こまって絡まって空回りしていた曲線がちょっとずつ伸びてゆくような気分になりました。相変わらずできることは限られているから、その中で方法や考え方に負荷をかけながら、途中を簡単に完結していかないように、延命作業を探して……今もこんな感じでやり過ごしています。