金曜夕方と日曜昼、南海電車新今宮駅周辺で撮影。暑い日はできるだけ日陰を歩きながら、今もフィルムが好きでやっています。遅ればせながらいろんなフォーマットのカメラで撮ってみたくて、ローライコードと云う古くてリーズナブルな二眼レフでも撮っています。久しぶりに胸がキュンとする渋い中判カメラです。
これまで20年くらい1台(マキナ67)だけでやってきた反動というには大袈裟ですが、今一度カメラでも変えてみるかと使ってみたローライ35の小型軽量で目の代理として身体の一部に馴染むタイプに続いて、ローライコードは写真を撮影してない時間でも、気分的にリラックスしたい時にも触りたくなるような6×6。長方形の箱を両手で包み込むようにして構え、その中に光を捕獲する、そんなイメージです。
横着なわたしは、フォーカシングスクリーンで画角をしっかり確認することなく、大体の位置から1コマ複数回重ねてシャッターを切ることが多いです。撮影までの歩行やいくつかの手順を繰り返して、何回も押すシャッターから聞こえるそっけない音は、興奮しがちな頭を冷まさせます。うまい写真やいい写真を撮ることより、モチベーションを維持するための、負荷をかけたり変化をしながら、ああでもないこうでもないと何十年も写真を続ける方がはるかに難しくも面白くもあります。