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Saturday, May 20, 2023

......Keelung, Taiwan

 



待ちに待った三年半ぶり二週間の予定で台湾に訪れています。ただ今、北部の港町 基隆を起点に足の赴くまま撮影中です。

昨日も昼から雨は上がり、バシッと撮りたいから67(マキナ)で行こう、とか今日は腰が痛いから35(ローライ)にしよう、とかその日の気分でカメラを決めて宿を出発します。 足の赴くままといっても蒸し暑い中、歩くスピードは少々衰え気味でフィルム消費が停滞しておりますが、台湾ローカルは、特に基隆はブラブラするだけで何故か心が安らぎます。

無心を心がけたいのに、何かと勝手に頭に浮かぶイメージが気持ちと重なる瞬間に迷わずシャッターをきっているので、きっと「なにか」は撮れてないでしょう。だけど、その予想通りには上がらない点がフィルムで撮影する最大の魅力なんだと心をよぎります。

この旅もほぼ目的がないまま始まり、写真の表面が常に未確認のまま流れて行く時間に居続けること、そこに言葉にできない快感がともなうこと、それが旅の気分に大きな影響を及ぼしていることも実感します。あとやっぱりカメラを開けたり閉めたり、フィルムを入れたり巻いたりするガチャガチャ感はいつまでも居心地がよいのです。

残りタイムリミットまで台湾ローカルの老朽化した建物や見逃すことが多い普通の人の生活、ひっそりとした人跡、閉塞感みたいな波動、写真にはちゃんと写らないようなもの、見えないものを見るためにボチボチ歩こうとおもいます。謝謝。