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Thursday, November 10, 2022

......From my darkroom,Osaka

 


木曜日、暑くもなく、寒くもなく、暗室日和の涼しい季節。先々週から展示用のプリントを久しぶりに焼いてます。

陽がゆっくりと沈もうとしている時間帯からスタートして、チッチッチッ......。レコード止めて暗室時計の音だけで薄暗い室の中、チッチッチッチッ......。酢酸の匂いが充満する暗闇の中で徐々に目が慣れてくると、気持ちも落ち着いてきます。バット(溶器)の中の液体(薬品)といっしょに、ユラユラと紙(印画紙)を動かしていると気分が好くなります。相変わらずプリントするには大変そうなフィルムが多いけど、でも汚い方が格好いいから、どんな風に焼いても良しです。

溝の深いバットに溜めた液体の中で重なり合う紙の裏面がパタッと現れて、ブレてもアレてもない初めて見たようなカットで、やっと最後。今夜は大阪・西成の光景十一枚(半切)、少し疲れました。一晩ほど乾燥させて、岸和田の馴染みの額装屋さんへ持っていったら完成です。