ここ10年くらい世界各地へ旅した折の写真や落書きをしばらく海外行けそうにないから、うずうず過去ネガやプリントを見返しながら、ふいに(3か月前)インスタグラム「I was walking...」をアップし始めた。
ところで、いつからか始まったひとり珍道中、自分だけの視点や考え方を持たなくてはいけないか…とか、そのことにすら気づかなくなってもいいのか…とか、そもそも自分だけの視点や考え方なんてあるのか……
基本的にごちゃごちゃに混ぜた「旅」と「路上」のイメージ(フィルム=モノクロ、カラー/スケッチブック)を見せたい、流れてゆく世界中の誰かのイメージを見たい、それだけで十分たのしい。あと僅かな欲しい情報を入手したり、「いいね!」の数は関係なし、「ウマい」「ヘタ」「オモシロい」、この統一感のない三者の関係はどうなっていくのか。 作品なんて思わなくても、直接的なものじゃなくても、自己満あそびはたのしい。
そして今、自分がふと考えていることなんて10年くらい前から世界中の人たちが考えていたことを知る。なぜ「旅」だったのか、なぜ「路上」なのか、明確な理由は今もよくわからない。