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Sunday, January 10, 2021

......Tenmagawa,Hiroshima




ひろしま。頭の中のモヤモヤを消したくて毎日歩く。

途中、本川町の本屋READAN DEATで藤岡亜弥写真集『川はゆく』を購入。タイトルだけで今自分が見るべき本だと思った。その足で榎町公園前の岩田屋のニ重焼き・ミックス(粒あん+豆乳クリーム)を天満川沿いで一口かじり、腰を下ろして『川はゆく』を開く。

この先の中国新聞社の後景から始まる本は、自分が小中学生のころ毎日歩いた通学路や遊んだ空間の「今」が沢山つまっていた。 ずいぶん前に失くして、もう手元にはない卒業アルバムのページが向こうからやってくるような奇妙な感覚で、ニ重焼きも忘れて夢中でページをめくる。

本の中の広島太郎はしぼみ、広島カープは若返った、平和公園の広い空間と人の密度、日常のさまざまな物質感が思いのほかキラキラ発色している。そして往時ふらふら登下校した川べりの落ち着く空間は少しだけ懐かしく、新鮮に映った。