●写真集刊行のお知らせ
脇田耕二 『ただ一閃』 届きました。
ダミー本をもって背の高い写真家がやってきました。
手渡されたのは黒布の表紙にシルバーの一本線が箔押しされた一冊。
本文には路上スナップの断片が不規則に並んでいました。
手渡されたのは黒布の表紙にシルバーの一本線が箔押しされた一冊。
本文には路上スナップの断片が不規則に並んでいました。
ページをめくりながら、一寸ずつこの断片が連なりリズムが生まれ、ページが終わるころには、
シャッターを押す瞬間を求め路上を大股で歩き進む写真家の息遣いが聞こえてくるようでした。
シャッターを押す瞬間を求め路上を大股で歩き進む写真家の息遣いが聞こえてくるようでした。
日常と密着する風景の一瞬、空気のような感触をよりハッキリさせたいと思う気持ち、
写真を通しての確認や試行錯誤が続いていくような一冊でした。
何気ない興味が人それぞれの「なんらかの形」に落とし込まれて、そこに新たな認識が生じる、
その流れが写真家にとっては『見る』ことに関係しているのでしょうか。
その流れが写真家にとっては『見る』ことに関係しているのでしょうか。
わからないことをわかろうとする作業の痕跡、
それが写真家にとっての「写真集」なのでしょうか。(「あとがき」より)
それが写真家にとっての「写真集」なのでしょうか。(「あとがき」より)