金曜日。撮影帰りに天王寺のスタンダードブックストアで三人展『OUAとんだばやしプロジェクト』を観ました。
三面の展示空間で三者三様に、三段掛け、六段掛け、横二列、と作品は全て同質のピンで直貼りでした。それぞれデジカメ、フィルムで撮影されたと思われる、カラー、白黒のランドスケープがホワイトキューブに並び、紙の質感、サイズ感を確かめながら、最近よく耳にするエプロンの『1V』とかでプリントされたのかな?と予想してみます。あと写真上で先ず不動産屋の貼り紙や標識、を見つけるのが昔からわたしの癖で、タイトル通り大阪の富田林(とんだばやし)がテーマで撮影されたのね。と行ったり来たり眺めながら、思うところ…
写真のイメージの類似性をやっぱり考えたりします。どんなカメラやプリンター(引き伸ばし機)を使おうと、どうしても写真は機械を通すため、写真する自体で大なり小なり似たような印象は持たれます。それなのに「○○のマネしちゃだめよ、意味ないじゃん」とポツンと云ってくる、あの人たちの顔がぼんやり浮かんできます。これが謎なんです。それ撮る人にも○○にも二重に失礼な話しです。同じような感性や感情、カメラ、暗室作業等々の感覚が似たような人が同じようなものや場所に向かって行くことはよくあります。
似たようなものだろうが、なんだろうが、自分だけのものの見方や考え方なんて持たなくても、とにかく淡々と続けていくことが重要で、唯一の手段だと若い人たちの作品を観て、あらためて教えられたようです。少し熱くなって、元気も出たところで、部屋まで大股で帰りました。