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Sunday, March 28, 2021

......Shinsekai,Osaka

 



先日カメラを買いに日本橋に行く。これまでずっと二十年間使っているマキナ67で撮影していたから他の機種は買ったことがなかった。近頃マキナがなんか重たく感じるようになって迷走が続いていた。今の自分の身体に合うカメラは他にないかと探していた。

そんな矢先、日本橋の中古カメラ店の店先にあったローライ35は、私が写真を始める直前の二十歳くらいの頃に知人から譲り受けたシルバーではなく黒のボディーだった。数日迷うがそれを買うことに決めた。買ったばかりのローライ35を手に店を出て、新しい中古カメラがうれしくて早速ちかくのビックカメラでトライX(フィルム)を調達し撮影スタート。

今の自分の身体に合うカメラか、合わないカメラか実感する瞬間......。マキナ(中判カメラ)は持たされてる感じがするが、やたら小さい“これ”今度は持ってるというより、つまんでるという感じ。あまりに小さくてピントも目測式なので肉眼っぽくなった気分で動きながらノーファインダーでかまえたりする。

帰室後、速攻で現像してチェックするとフレームがいい加減で、入ってたかなと思うと全然入ってなかったり。やっぱり写真は眼で見て、フィンダー(ノーファインダー)を通して見て、それで出来上がった時、全く違うんでそれが面白くてやってるところもあるから“この”カメラOKか。

自分の場合、殆どモノクロだから現実との誤差の面白さや、自分でもわからないイメージをつくりたくて続いている。だから見てから写しとるまでのズレが付着しているかどうかは大事で、眼に見えているものだけを感じているのではないと思う。

そんなことを繰り返し考えていると、やっぱりカメラは自分にとって身体に合うとか合わないとの問題で、金属のカタマリで出来たただの道具にすぎず、道具として使えたらそれでいいとも思えてくる。