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Thursday, March 9, 2017

『MEXICO CITY LIGHTS』

預けたバックを受け取りゲートを出ると、日本やアメリカとは違う匂いがして、カラッカラの乾いた空気とともに、
なかなか遠くにやってきたぞ、と云う気分になった。

ラテンアメリカ・メキシコの首都。約900万人の大都会は様々な人種が乗り合わせてきた。知らない街にいきなり
放り出されることで不安になってきたり、ついつい余計なことや役にも立たないことを考えたり……深呼吸。

出来ることはコツコツ足を使うことだけ。ここでも路上ひとつに狙いを定める。自分だけの目印や休憩場所を
見つけながら……思い通りにいかない、失敗をくりかえす。恥もかき大汗もかく。どうにかしたいと思い、工夫して歩く。
そんな中から生まれてくるものにも何かあるんだと開き直る。

歩いていてわからなくなったことは誰に聞いても教えてくれない。結局変わってなかったり、足踏みしたりしながら、
匂いや温度、光や風、音や人、ジワジワと押し寄せてくる光景がたまらなくて、やめられない。

向こう側にくっつくかどうかも今のところ全く分らないけど、「写真の出来たては濡れている」と云う写真の基本に忠実に…。
乾かしています。カラーネガフィルムの続きは、いつか、またどこか遠くで。 取りあえずはグラシアス(ありがとう)!